ITフリーランスエンジニアのそれぞれ6つのメリット・デメリット

- システム
エンジニア - フリーランスエンジニアになろうかと考えているのですが、メリットはありますか?
- プロジェクト
マネージャー - はい。時間や場所にとらわれないので、自由な働き方ができますね。しかしデメリットもありますので、よく検討しましょう。
ITフリーランスのエンジニアとは?
ITフリーランスエンジニアとは、企業などの組織に属さずに個人で活動を行っている工学やITに関する専門的な知識やスキルを持ったエンジニアのことです。ただし、エンジニアとは技術者の総称であり、コンピュータシステムの専門知識を持ったシステムエンジニアや、インフラ整備を行うインフラエンジニアなど、その区分は多岐にわたります。同じエンジニアでも、その種類によって必要な知識やスキルなどが異なります。
フリーランスエンジニアの年収とは
フリーランスエンジニアは、会社員エンジニアより年収が高くなることが多いと言われています。ある会社の調べでは、正社員として働くエンジニアとフリーランスの年収を比較したところ、20代では1.84倍上がるという結果が出ました。この年収の増加率は若い世代ほど高く、逆に50代を超える世代では年収が下がることが多いようです。若く技術のあるエンジニアは、フリーランスになった方が年収を上げられる可能性が高いでしょう。
ITフリーランスとしての働き方
エンジニアには色々な種類があり、その種類によって仕事内容は変わるので、必要となる知識やスキルなどは異なります。また、エンジニアの種類によって働き方も異なってきます。そのため、ITフリーランスエンジニアとして仕事をする場合は、どの種類のエンジニアとして仕事をするのかによって働き方は変わります。また、エンジニアの種類だけでなく、フリーランスとしての働き方は大きく2つに分けられます。
常駐型
常駐型という働き方では、ITフリーランスエンジニアは契約を結んだ企業に常駐して作業する形で仕事をします。常駐型で企業と契約を結ぶ際には、数ヶ月という期間を決めて、その期間が終わるごとに契約を更新するのが多数です。報酬は契約期間が切れた際に、契約で定めた報酬額を支払われます。ITフリーランスエンジニアの仕事は不安定になりがちですが、常駐型は案件が多くあり、契約の更新を繰り返すので収入が安定しやすいなどのメリットがあります。
リモートなどの在宅型
在宅型では、常駐型のように契約した企業先ではなくリモートワークやテレワークで、自宅などから仕事を行います。ITフリーランスエンジニアが在宅型で契約をした場合は、決められた期日までに成果物を納品して、その報酬をもらう働き方が多いです。在宅型で契約すると企業へ足を運ぶ必要がなく、仕事をする場所も時間も基本的には自由なので、正社員としてエンジニアをしながら副業で在宅型のエンジニアをしている人がいたり、家事や育児などと両立させたりする人もいます。
ITフリーランスのメリット6つ
フリーランスエンジニアになるメリットは、時間や場所にとらわれず自由に働けて、なおかつ年収が上がる可能性もあることです。エンジニアという職業は、情報端末やネットワーク環境があれば仕事ができることも多く、会社に所属していてもテレワークやリモートワークといった形態で在宅勤務をする場合もあります。フリーランスを選ぶメリットを考え、自分にとって適している働き方はどちらなのか考えてみてください。
メリット1:場所に縛られない
メリットの1つ目は、場所に縛られないことです。たとえばシステムを開発・設計して納品するような仕事であれば、システムの制作さえできれば働く場所はどこでも構いません。自宅ではもちろん、ネットワーク環境とセキュリティがきちんとしていれば、近所のカフェでも働くこともできます。わざわざ通勤をしなくてもいい、働きたい場所を自分で選べるというのが、フリーランスエンジニアの大きなメリットです。
メリット2:時間にとらわれない
メリットの2つ目は、時間にとらわれないことです。フレックスタイムや短時間勤務など働き方改革が進められていますが、まだ多くの企業が9時出勤の8時間労働など定時制をとっています。一方、フリーランスであれば、そもそも出社・退社というものがないので、自分の好きな時間に働いて構いません。仕事の都合がつけば長期休暇などを取ることも自由です。
メリット3:節税効果になる
メリットの3つ目は、節税効果があることです。会社員なら納税は会社が代わりに行ってくれるので、自分がどれくらい税金を支払っているのか自覚していない人も多いのではないでしょうか。支払う税金を最大限減らさなければ生活に響いてくるため、自然と節税の知識が身に付くでしょう。働き方にもよりますが、会社員とフリーランスでは、納税額に違いが生まれ、フリーランスになることで節税の幅は広がります。
メリット4:自分の意思で決断できる
メリットの4つ目は、自分の意思で決断できることです。会社員が転職・離職を考える理由は、職場での人間関係によるストレスが大きいと言われています。フリーランスエンジニアになれば、仕事をする相手は自分の意思で選ぶことができるようになります。また、仕事の内容も自分で選べるようになるため、仕事に対するモチベーションも上がりやすいでしょう。
メリット5:副業に関する制限がない
ITフリーランスエンジニアは企業などの組織に属さず個人で活動するため、会社から副業を禁止されることはありません。また、契約をしている仕事内容や納期などを守れるのであれば、複数の企業と同時に契約をして、同時に仕事を進めることもできます。そのため、メインとなる仕事をこなしながら、経験や実績などを積むために隙間の時間を使って、副業的に別の仕事を請けるITフリーランスエンジニアもいます。
メリット6:人間関係の悩みが少ない
ITフリーランスエンジニアは企業に属しているわけではないので、契約先企業の社員と接することはあっても仕事上のコミュニケーション程度で、上司や後輩などの上下関係は発生しません。また、在宅型で仕事をする場合には、その企業に足を運ぶ機会も少なくなります。そのため、仕事でよくある人間関係の悩みが起こりにくいというメリットがあります。
ITフリーランスのデメリット6つ
フリーランスエンジニアになる大きなデメリットは、安定性がなくなることです。会社に所属していれば、最低限の賃金は保証されています。また、福利厚生や社会人としての信頼性など、正社員ということで得られるものは多くあります。フリーランスになれば、自由に働ける分、賃金も信頼性もすべて実力で獲得していかなければなりません。具体的なデメリットを4つ紹介します。
デメリット1:収入の安定性がない
デメリットの1つ目は、収入の安定性がないことです。社員ならば黙っていても仕事は回ってきますが、フリーランスは自分で仕事をもらいにいかなければいけません。仕事がなければ、当然収入はなくなります。フリーランスになるには、継続的に仕事を得られる営業力が必須です。
デメリット2:社会的な信用を失う
デメリットの2つ目は、社会的な信用を失うことです。フリーランスエンジニアになるために必要な資格は、特にありません。つまり、あなたに本当に技術があるのか、信用できるのか、誰も保証してくれないということです。仕事が軌道に乗って収入が落ち着くまでは、ローンやクレジットカードなど社会的な信用が必要な場面で苦労する可能性があります。
デメリット3:自分で金銭管理をしなければならない
デメリットの3つ目は、自分で金銭管理をしなければならないということです。フリーランスになれば、個人事業主となり、毎年確定申告をする必要が生じます。確定申告には、仕事に使った経費や報酬などをすべて計上して、正確に申告しなければいけません。また、支払う税金を減らすための各種の控除についても熟知しておく必要があります。
デメリット4:仕事の幅が狭くなる
デメリットの4つ目は、仕事の幅が狭くなることです。たとえば今すぐにフリーランスになったとして、受注できる仕事の内容はどのようなものがあるでしょうか。会社に所属していれば色々な種類の仕事を経験できるかも知れませんが、フリーランスに求められるのは即戦力です。学びながらやる余裕はありません。自分のできる仕事だけ受注していくと、仕事の幅が狭くなってしまうことは考えられるでしょう。
デメリット5:スキルが伸びにくくなる
会社員なら色々な仕事に関わる機会があるので、その幅を広げていったりスキルを伸ばしたりできます。しかし、ITフリーランスエンジニアだと、収入を得るために自分の得意な仕事を中心に請け負いがちです。そのため、スキルの成長が偏りやすく、幅広く伸ばしていくことが難しいでしょう。
デメリット6:営業活動もしなければならない
企業であればエンジニアと営業は部門が分かれていて、それぞれで仕事を行います。しかし、ITフリーランスエンジニアは個人で活動をしているので、営業担当者などが仕事をとってきてくれることはなく、自分で営業活動する必要があります。フリーランスとして独立するために、エンジニアとしてのスキルは磨いてきたが、営業力がなく思うように仕事が獲得できないということはよくあります。
ITフリーランスとして働く際のポイント2つ
フリーランスエンジニアとして働く際のポイントは、収入を確保し、最低限の保障はもっておくことです。まずは、収入がなければ生活が成り立ちません。継続して収入が得られる見込みがないうちは、フリーランスへの転身は熟考した方がいいでしょう。また、フリーランスになった場合も、万が一に向けての備えはしておきましょう。
働く際のポイント1:高額な案件を確保する
フリーランスエンジニアとして働く際のポイントの1つ目は、高額な案件を確保することです。自分の自由に働けるのがフリーランスのメリットですが、一方で生活を成り立たせるためには収入も必要です。高額な案件があれば、生活のために確保しておくべきです。そのような案件を重ねることで、高額かつ自分のやりたい案件にたどり着ける可能性もあります。
働く際のポイント2:健康保険は任意継続で手続きする
フリーランスエンジニアとして働く際のポイントの2つ目は、健康保険は任意継続で手続きしておくことです。フリーランスになると、健康保険料は自分で払わなければいけません。国民健康保険に加入するより、元いた会社の保険を任意継続で手続きしておけば、支払う保険料を抑えることができます。フリーランスになることで収入が上がる見込みが高ければ、任意継続をおすすめします。
ITフリーランスの仕事が減ったときの対策3つ
フリーランスエンジニアの仕事受注が滞ったときは、あらゆる手段で仕事を募集しましょう。フリーランスにとって、仕事がないということは、生活に打撃を受けます。会社員時代に培った人脈や、新しい媒体など、あらゆる手段を講じて仕事をとりにいきましょう。それにより、新たなビジネスチャンスを得られる可能性もあります。
仕事が減ったときの対策1:お世話になったクライアントに再度コンタクトする
対策の1つ目は、お世話になったクライアントに再度コンタクトをとることです。一度仕事を任せてくれた相手なので、こちらの技能を分かっていますし、人間関係も築けています。積極的にコンタクトをとっていきましょう。仕事に困っていないときでも、感触のよかったクライアントとは継続的にコンタクトをとっておくといいでしょう。
仕事が減ったときの対策2:ソーシャルメディアで募集する
対策の2つ目は、ソーシャルメディアで募集をすることです。ソーシャルメディアとは、たくさんの人とコミュニケーションがとれるメディアのことで、掲示板やブログなどが該当します。自分のスキルや受注状況、これまでの実績を発信できるように、日頃からコツコツと準備しておくといいでしょう。
仕事が滞ったときの対策3:クラウドソーシングサービスを活用する
対策の3つ目は、クラウドソーシングサービスを活用することです。クラウドソーシングサービスには、案件あたりいくらという内容でエンジニアを募集する投稿が多くあります。サービスを利用すると手数料がかかってしまいますが、膨大な案件がありますので、自分のスキルを発揮できるタスクを選んで受注することが可能です。クラウドソーシングサービスにはいくつか種類がありますので、自分に合った案件の多いサービスを選んで利用してみましょう。
- システム
エンジニア - フリーランスエンジニアには、いい面も悪い面もあるのですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。自分に合った働き方が選択できるのはいいことですよね。
フリーランスになる前にエージェントにまずは相談を
ITフリーランスエンジニアになることには、メリットもありますがデメリットもあります。特に個人で活動をするため、自分で仕事を獲得していく必要があります。しかし、エンジニアとしてのスキルは身に付けていても、営業力が足りず思うように仕事が獲得できない人もいます。そのような場合は、無理に自分の力だけで仕事を獲得しようとするのではなく、エージェントの活用も検討してみましょう。
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