ネットワークインフラとは|エンジニアに求められるスキルや勉強方法
- システム
エンジニア - ネットワークインフラとはどのようなものなのでしょうか?
- プロジェクト
マネージャー - ネットワークインフラの説明とエンジニアを目指すための勉強法を紹介します。
ネットワークインフラとは?
ネットワークインフラとは、インターネットやパソコンなどが使えるようにするための基盤のことを指します。
ネットワークインフラは、企業では社内ITインフラになるでしょう。ITインフラは、企業のIT技術を支えて多様化する業界で生き抜くための重要な基盤となります。
システムの基盤となるネットワークインフラの構成要素
システムの基盤となるネットワークインフラは、多くの要素で構成されています。この要素は技術の進歩によって常に更新されており、更新スピードが速く、常にバージョンアップされています。
この章では、ネットワークインフラの構成要素を詳しく紹介しましょう。
1:ソフトフェア
ネットワークインフラでソフトウェアとは、ハードウェアが動作させる頭脳となる部分を指します。ハードウェアのように、ソフトウェアも多くの種類が存在します。オペレーティングシステムやミドルウェア、アプリケーション、データベースなどが代表的なソフトウェアです。
それぞれのソフトウェアについて紹介しましょう。
オペレーティングシステム
ソフトウェアの一つであるオペレーティングシステムは、アプリケーションやミドルウェア動作ができるための機能を持つベースとなるソフトウェアを指します。具体的には画面表示や通信、各アプリケーションやミドルウェアとのリソース調整の機能を備えています。
ミドルウェア
ソフトウェアの一つであるミドルウェアは、OSとアプリケーションの中間に位置するソフトウェアを指します。
提供されているアプリケーションに対して、共通の機能を提供するものです。具体的に、サーバーなどでは、データベースの管理やアプリケーションとの整合性を実現できるソフトウェアが該当します。
2:ハードウェア
ネットワークインフラの一つでハードウェアは、機器や装置のように物理的なパーツを指します。パソコンやサーバーでは、本体部やモニター、キーボード、ハードディスクなどが該当します。それ以外にも、ネットワーク機器やプリンタ、ルータもハードウェアです。
ここでは、それぞれのハードウェアを詳しく紹介しましょう。
パソコン
パソコンはネットワークインフラの一つで、企業や個人で使われている馴染み深いものです。
企業や家庭で利用する場合でも、パソコンはインフラの基本となるハードウェアと言えます。現在では、性能もかなり向上しており様々なアプリケーションへのアクセス手段として必要なものです。
ストレージ
ネットワークインフラの一つでストレージは、膨大なデータを格納して読み書きする装置を指します。ハードディスクとは基本性能が大きく違い、格納容量も大きく、読み書き速度が高速です。また、故障時などのデータ救済機能を有しており価格は高価となります。
サーバーマシン
パソコンと同じく馴染み深いサーバーマシンは処理能力が高く、多くの機能が搭載されています。
企業では、業務システムやアプリケーション、データベースなどの処理用として主に利用されています。常時稼動の形態がほとんどで、故障時にバックアップとの切替機能でサービス中断を防止します。
価格も様々で、高価なものは数千万円のサーバーが提供されています。また、最近ではクラウドサービスにも利用されています。
ネットワーク機器・配線
ネットワークインフラの一つで、ネットワーク機器・配線はパソコンやサーバー、ストレージと通信するための機器を指します。具体的には、パソコンやサーバーの近くにある「スイッチ」「ルータ」「LAN配線」、外部に接続するための「回線終端装置」などがあります。
ネットワークインフラを構築する際に気をつけるべき3つのこと
現在の社会活動に欠かせないネットワークインフラ構築は、計画時点から運用開始までにどのような注意点があるのでしょうか。
3つの注意点について紹介していきます。
1:リモートワークに適応できるようにする
昨今の社会状況から必要な働き方となりつつあるリモートワークは、ネットワークインフラ構築時に適応できるよう考慮することが重要です。
リモートワークの特徴は、企業のオフィス以外で仕事が可能となり、自宅や公共のスペースなどでも作業できます。しかし、リモートワークに適応するためには、ネットワークインフラの準備が必要です。
パソコンや接続用回線、対話用ソフトやセキュリティ対策、企業側ではリモート接続用のシステムも同時に構築しなければなりません。
2:セキュリティ対策をする
セキュリティ対策は、ネットワークインフラ構築で重要な項目で、感染や不正アクセスに備えなければなりません。
IT社会の現在では、インターネット需要が急速に増えている状況に合わせて、ハッキングや不正アクセスなどのネット犯罪も巧妙化しています。ネットワークインフラ構築時には、このような状況を十分考慮したアクセス制限などの対策を講じる必要があるでしょう。
3:問題が起きた時の対策を考えておく
ネットワークインフラの構築では、予想していなかった問題の発生などトラブル対応が求められます。
たくさんのトラブル発生を予想して対応方法を事前に把握することが大切です。過去のネットワークインフラ構築時のエラーやトラブル対応記録に目を通しておきましょう。
ネットワークインフラを運用する際に気をつけるべき3つのこと
昨今のIT社会での企業活動や生活に欠かせないネットワークインフラは、構築や運用に注意すべき点が多くあります。注意する点は、設計から運用を開始するまでの期間で多数存在します。事前に細かく把握しておくことが大切でしょう。
この章では、様々な注意する点を詳しく紹介します。
1:ネットワークを常時監視する
構築完了後、運用を実施する上でネットワークの常時監視は重要な項目となります。
ネットワークインフラは、一年中稼動する機器が多いので疎通状況や負荷状態を絶えずモニタリングすることが重要です。また、セキュリティ問題やリソース監視も同時に実施していく必要があるでしょう。
2:サーバーへの負荷を分散させる
ネットワークインフラの中で、ネットワークと同様に常時負荷がかかっているのがサーバーで、安定運用のためにはできるだけ負荷を分散させることが重要です。
サーバー構成は、最低2台の構成が必要でしょう。負荷分散と同時に、故障発生時のバックアップサーバーとしても利用でき効率的に使えます。
3:不測の事態に対応するためのマニュアルを作る
最後に、運用面でトラブル発生時の対処のためマニュアルを作成しておきましょう。
ネットワークインフラは、構築が完了したら終わりではありません。日々稼動し続けるインフラは、多岐に渡るトラブルが発生します。トラブル対応は迅速かつ確実に実施しなければなりません。対応マニュアルを必ず準備しておきましょう。
ネットワークインフラに必要なインフラエンジニアに求められる5つのスキル
ネットワークインフラエンジニアは、インフラに関する幅広い知識とスキルが必要とされます。インフラの設計、構築、保守運用、すべての作業を担うため、ネットワークからサーバー、セキュリティまで幅広いスキルと経験が必要です。
この章では、ネットワークインフラエンジニアに必要なスキルを紹介しましょう。
1:ネットワークやサーバーについての知識
ネットワークインフラの設計や構築、運用などを実施するにはネットワークやサーバーの知識は必須です。
具体的には、ネットワーク構成や機器の機能やサーバーOS、ミドルウェアのインストールや設定などのスキルが挙げられます。ネットワーク故障やサーバートラブル時の対応知識も合わせて習得しましょう。
サーバーのセキュリティや二重化構成、トラヒック負荷分散を盛込んだ設計構築などITインフラ全体の知識を持つことが大切です。
2:システム全体を設計する力
ネットワークインフラの設計では、ネットワークの負荷やシステムアクセス数を考慮した設計を実施するスキルが必要です。
ネットワーク機器の構成やサーバーの処理能力により台数を算出して設計します。セキュリティ要件を満たすソフトウェアや対象機器の決定も実施します。このようにインフラエンジニアには、システム全体を設計するスキルが必要でしょう。
3:セキュリティ対策に対する知識
インフラエンジニアがネットワークインフラに接する場合に、特に必要なのがセキュリティ対策の知識です。
サーバーを保護するためのセキュリティ対策ソフトのインストールは当然ですが、それ以外にも不正侵入や攻撃などの監視、対応が必要です。セキュリティログの分析や対処などの知識も身に付けておきましょう。
最近では、企業の社内情報や顧客情報を抜き取られる事象も多く発生しています。情報漏洩は、企業や顧客からの信頼が瞬時になくなります。情報漏洩対策の知識もあわせて取得しておきましょう。
4:求めているものを聞き出す力
インフラエンジニアは、システム構成決定や運用時にユーザーとの対応時のスキルも求められます。ユーザーの要望をヒアリングするための、コミュニケーション能力が大切です。ヒアリング後の状況と対応などをユーザーへ伝える能力もあわせて必要でしょう。
また企業内では、様々な職種による合同作業の場合もあり、メンバーのコミュニケーションスキルも必要です。様々なコニュニケーションの場面を、できるだけ増やして対応することがスキル上達に繋がるでしょう。
5:システムの運用と管理をする力
インフラエンジニアの業務では、システムの運用やネットワーク監視などの知識も必要となります。
システム運用保守作業だけでなく、ネットワークの監視やトラヒック管理などの知識が必要でしょう。トラヒックの管理は、正常にネットワークが稼動しているかどうかを負荷状況から実施するためのスキルです。
システムへの侵入や攻撃などセキュリティ対応を管理するスキルも求められます。管理資料をまとめて、機能改善や他部門との調整などの調整力も必要でしょう。
インフラエンジニアを目指すための勉強方法3つ
インフラエンジニアを目指すための様々な勉強方法を把握し、実施する必要があります。
どの勉強方法が自分にあうのか、効率的に知識を習得できるのかなどを十分検討しましょう。昨今のIT業界の発展にともない、インフラエンジニアの需要も高まっているようです。幅広い知識を身につけるためにも、勉強方法選びは大切でしょう。
ここでは、インフラエンジニアとなるための勉強方法を詳しく紹介しましょう。
1:参考書を購入して独学で勉強する
書籍を購入して独学で学習する方法は、空き時間などを利用することで容易に始められるでしょう。インフラエンジニアについての書籍は、初心者からでも理解できるようなものから上級者のものまで豊富に販売されているようです。
しかし、独学のため疑問や不明点がある場合に質問や助言をもらう機会がない点はデメリットだと言えるでしょう。
2:専門の学校で勉強する
独学が難しい方には、IT専門のスクールでの勉強方法が良いでしょう。
専門のスクールでは、インフラエンジニアだけではなく他の内容も学習できるので、他の職種の情報も取り入れやすい環境にあります。将来の資格取得に向けて、しっかりと知識を身につけるには最適な勉強法ではないでしょうか。
3:オンラインで勉強する
オンラインでは、空き時間に場所を選ばず学習できます。専門のスクールなどに通学しなくても、インターネットを接続できれば自宅や外出先など様々な環境で手軽に勉強が可能です。
様々な学習サイトがありますが、スマホやタブレットでも接続できるタイプがほとんどで、質問や助言なども講師が対応してくれるので便利でしょう。
- システム
エンジニア - ネットワークインフラはシステムの基盤となるのですね。
- プロジェクト
マネージャー - 構成要素や注意すべき点、勉強方法などを参考に知識を深めてみてください。
ネットワークインフラを構築・運用できるインフラエンジニアを目指そう
ネットワークインフラエンジニアは専門性が高い技術者なので、企業からはIT技術のエキスパートとして求められる存在です。
インフラエンジニアを未経験から目指すことは容易ではありませんが、若ければ努力次第では実現できるでしょう。そのためにネットワークインフラに関しての知識を増やして、スキルレベルを上げる必要があるでしょう。
経験を積んでいけばスペシャリストか、管理が中心のジェネラリストの道が開けるでしょう。
今回、ネットワークインフラ構築やエンジニアを目指す勉強方法などを紹介しました。理解を深めてインフラエンジニアに挑戦してみましょう。
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