企業におけるエンジニアの働き方改革の事例6つ|問題点や進め方も紹介

- システム
エンジニア - これからはエンジニアの働き方も変わっていくのでしょうか。
- プロジェクト
マネージャー - 働き方改革で徐々に変わってきましたが、どのような現状や問題があるのか見ていきましょう。
エンジニアの働き方の現状
エンジニアの働き方は過酷になることが多く、残業をする日々が続いてしまいやすくなっています。現在では働き方改革が様々な職種に取り入れられており、エンジニアの働き方改革も徐々に浸透しつつあります。
しかし、まだまだ働き方改革通りに労働環境が改善されているわけではなく、長い勤務時間で働いているエンジニアも多いようです。
企業内エンジニアとフリーランス
エンジニアは、企業内エンジニアとフリーランスのエンジニアに分けられており、働き方が大きく異なります。
企業内のエンジニアは、プロジェクトマネージャーからの指示通りに作業を行うので仕事を多く任されてしまうこともあります。しかし、フリーランスの場合は、自身で仕事量を調整できるため、働き方改革が行われていない企業のエンジニアがフリーランスに転身することも少なくありません。
働き方改革の必要性
以前からさまざまな職種で働き方改革が行われていますが、なぜ働き方改革をしなければならないのか疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
働き方改革は労働者の安全と健康を保つために必要と考えられています。労働者に長時間労働などの無理な労働を強制している場合もあり、常に残業をさせている会社もありますが、働き方改革が行われたことでブラック企業は少なくなっているといわれています。
企業内エンジニアに長時間労働が多くなりがちな理由4つ
エンジニアは働き方改革が必要とされている職業であり、勤務時間が長くなりやすい職業でもあります。なぜ企業内エンジニアが長時間労働になってしまうのか知らない人も多くいるのではないでしょうか。
そこで、企業内エンジニアの労働時間が長くなってしまう理由を紹介します。企業内エンジニアとして働きたい人や長時間労働になってしまう理由を知りたい人は参考にしてください。
1:個人のスキル依存
企業内エンジニアは個人のスキルに依存しやすく、長時間労働の原因にもなります。高いスキルを保有していれば多くの仕事を任されるようになり、同時に仕事時間も長引いてしまいます。
エンジニアのスキルは簡単に身につけられるものではなく、人材育成に時間がかかってしまうことも長時間労働になる理由のひとつです。そのため、企業内エンジニアでも定時で帰る人もいれば残業を毎日する人もいます。
2:客先常駐
客先常駐とは、自社ではなくクライアントの会社に常駐して働くことであり、エンジニアの間で増えている働き方でもあります。客先常駐のメリットは不測のトラブル時でも対応できることといえます。
勤務先によって求められることが変わってしまうため、作業効率が悪くなったり、結果的に長時間労働になりやすいと言えます。客先常駐はメリットとデメリットがあることを博しておきましょう。
3:多重下請け
企業内エンジニアは多重下請けを行うことが多いため、長時間労働の原因にもなります。
多重下請けとは大手企業が請け負った案件を中堅企業に下請けし、さらに中小企業に下請けする働き方であり、大手企業と下位企業では負担が全く異なり、下位企業では長時間労働を強制されることも少なくありません。
働く時間が長いにもかかわらず、儲けが少ないため働き方改革が必要な部分でもあります。
4:環境改善の声をあげにくい
多くの企業内エンジニアは労働環境に意見できず、労働時間に不満があっても我慢してしまうこともあるでしょう。
エンジニア業界は上下関係が厳しいため、労働環境の改善の声を上げることが難しいです。労働者が声を上げられなくても、国が働き方改革を提示することで労働者の負担を少しでも軽減することに役立っています。
労働環境を改善することはエンジニアに限らず、他の職業でも改善の声を上げにくくなっていると考えられます。
企業内エンジニアの働き方改革の問題点2つ
企業内エンジニアの中でも働き方改革が導入され始めています。しかし、働き方改革を導入することで問題も発生しており、うまく労働時間が短縮されていない場合もあります。
企業内エンジニアに働き方改革を導入することで発生する問題点を紹介します。働き方改革を導入することで、どのような問題が発生するのかを知りたい人は参考にしてください。
1:働く時間だけ短くすると負担が大きくなる
働き方改革の内容に、できるだけ残業をしないことが含まれていますが、常に仕事に追われているエンジニアが定時で帰宅すると翌日の負担が大きくなってしまうこともあります。
そのため、残業をして少しでも作業を進めたいと考えていても、働き方改革の影響で半強制的に帰宅させられ、仕事が溜まっていく原因になるとも考えられます。働く時間を減らすのであれば仕事量も減らさなければ解決しない問題点でもあります。
2:残業しないと収入が減る
企業内エンジニアは残業をすることで収入を増やしている傾向がありますが、働き方改革が導入されて、残業時間が大幅に少なくなると収入も減ってしまいます。
なかには残業代が少なくなることで生活が苦しくなる人もおり、そのような人からすれば働き方改革がうれしくない改革に感じてしまうでしょう。企業側からすれば残業代を付与することが難しいため、解決策が見つからない状況に陥っています。
企業におけるエンジニアの働き方改革の進め方3つ
エンジニアの働き方改革を導入するのであれば、正しい内容で行わないと失敗してしまう可能性があります。上記でも紹介した問題点を把握した上で、働き方改革の進め方を考えなければなりません。
次に、企業のエンジニアの働き方改革の進め方を紹介します。エンジニアを雇っている企業主の方は参考にしてください。
1:トップが本気で変える
企業内のエンジニアの労働環境はトップが本気で変えようと考えなければなりません。働き方改革は労働環境を大幅に変える必要があります。そのため、多少変更しただけでは効果が出ず、エンジニアも実感しづらいでしょう。
トップが本気で考えることは働き方改革を成功させるための条件であり、トップが一人で考えるだけではなく、従業員ともコミュニケーションを取るようにしましょう。トップの力量が試される場面でもあります。
2: 各部門で管理
働き方改革を進める際に、各部門で労働環境を管理しましょう。
各部門が管理することで、どの部署が長時間労働になっているのかが一目でわかります。労働環境の状況をより詳しく知っている人が管理することにより、それぞれに適した働き方改革案を打ち出すことが可能になります。
また、働き方改革を導入したことで何が変化したのかを把握できるメリットもあります。
3:業務集中を回避
企業内エンジニアの労働環境で、一部の部署だけに仕事が集中してしまうこともありますが、仕事量を分散させることで労働時間を均等にできます。
他の部署でもできる作業は、労働時間が比較的少ない部署に仕事を回すことにより、忙しい部署の負担を軽減できます。このような対策を行うことで業務の集中を回避することができます。
しかし、労働時間が少ない部署からは批判されることもあるため、事前に話し合いましょう。
企業におけるエンジニアの働き方改革の事例6つ
現在のエンジニアの働き方にはさまざまな問題点がありますが、企業でもエンジニアの働き方改革を進めています。
ここでは、企業におけるエンジニアの働き方改革の事例6つをご紹介します。
1:属人的な業務の偏りを改善
エンジニアごとにスキルには違いがあるため、特定の優秀なエンジニアに業務が偏るケースは多いです。このことから、会社全体としてエンジニア個人のスキルを向上させる取り組みを実施し、属人的な業務の偏りを解消した事例があります。
2:各部門における労務管理の徹底
各部門やチーム単位で声掛けを行い、労務管理をきちんと行うことで、会社全体として長時間労働を抑制するための意識を高めていった事例があります。この事例では特に残業の多い社員は個別に残業時間の管理を行い、個人での労務管理を行いました。
3:経営陣の意識改革
現場だけでなく経営陣が本気で動いた企業は働き方改革に成功している事例が多いです。経営陣が長時間労働を抑制するために動くことで、現場で負担を抱えることなく良い環境で働けるようになります。
4:各種システムの導入
業務の非効率性を解消するためのシステムを導入した事例もあります。たとえばチャットツールの導入で不要なやりとりをなくしたり、ビジネス版Facebookの「いいね!」で簡潔に承認したりできるようにしたことで、業務効率の向上に繋がりました。
5:風通しの良い職場づくり
現場のエンジニアが長時間労働になっていたとしても、報告がなければ問題ないと考える管理職もいます。そのため、普段から上司にも相談しやすいような風通しの良い職場環境を構築することで、働き方改革へつなげた事例があります。
6:業務の優先順位を決める
仕事の優先順位を決めて優先度の高いものから対応していかなければ、すべてが中途半端になってしまいます。そのため、タスクに重要度と緊急度という区分を設け、優先度が高い案件を対応し、低い案件は他の人へ回すといった方法で長時間労働を解消した事例があります。
エンジニアが自分でできる働き方改革3つ
働き方改革は企業が行う事と考えている人も多いのではないでしょうか。確かに企業主が働き方改革の案を労働者に伝え、その通りに働くことで労働環境を改善できます。
しかし、企業主が労働環境の細かい部分まで把握することが難しいため、個人でも働き方改革を行うことが好ましいでしょう。次に、エンジニア自身ができる働き方改革の方法を紹介します。
1:仕事の量を減らす
エンジニアが仕事量を減らすことで、労働時間や残業時間の短縮につながります。企業内エンジニアが個人で仕事量を調整することは難しいですが、時間内に終わらない仕事は、上司に意思表示しましょう。
仕事量を減らすことは無駄な作業を見直すことで改善することが可能です。仕事を減らすことができるのであればさまざまな働き方改革の条件をクリアすることができます。
2:勤務環境を変える
勤務環境を整えることで働き方改革の効果を得ることも可能です。誰にでもできる勤務環境の整え方としては、デスクを綺麗に整頓することなどが挙げられます。
整頓で必要な物をすぐに使用でき、時間ロスを減らし、効率よく作業を行うことが可能になるでしょう。身の回りの整理整頓は誰でも行うことができるため、まず実行してほしい働き方改革でもあります。デスクが散らかっているのであれば整頓しましょう。
3:副業をする
副業することを認めていない企業もありますが、副業を許されているのであれば副業を始めることも一つの方法です。特に、働き方改革が導入されたことで収入が減ってしまった人におすすめの方法であり、以前と同じかそれ以上の収入を得ることも考えられます。
最近では、エンジニアに関する副業も多く、比較的副業を始めやすいと言えます。しかし、副業をするのであれば事前に報告しておくことをおすすめします。
働き方改革が進まないときの対策法3つ
働き方改革に成功している企業もある中で、働き方改革が上手く進んでいない企業も多いでしょう。ここでは、働き方改革が進まないときの対策法3つをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
1:業務のやり方を見直す
普段の業務の非効率な部分が原因となり、長時間労働へ繋がっているケースは多いです。そのため、定型業務で工数がかかる業務の中から、より効率化ができる業務がないかどうかを確認してみましょう。
2:労働環境について上司に相談する
自分がいくら動いても労働環境が是正されない場合は、上司に相談しましょう。また、相談する場合は現状を整理したうえで、何が長時間労働の原因となっているかを明確にすることが大切です。
原因がわかれば会社側で対応できる可能性があります。
3:自分のスキルアップを図る
スキルが上がればそれだけ生産性も向上します。また、これまでスキルが足りなかった業務にも対応できるようになり、空いた時間で他のメンバーの業務もサポートすることで、チーム全体の業務効率化にもつながるでしょう。
- システム
エンジニア - エンジニアとしての仕事の仕方は変えていかなければいけませんね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。企業内エンジニアもフリーランスのエンジニアももっと働きやすい環境を作っていく必要があります。
エンジニアでの働き方改革を把握して転職活動を行おう
エンジニアは残業の多い職業として有名であり、働き方改革が求められています。
エンジニアも働き方改革が導入されることで労働環境を変えることが可能ですが、問題点も多く考えられるので、慎重に導入しましょう。働き方改革を導入することで従業員の仕事に対する意欲を高めることもできます。
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