VRエンジニアとは?必要な3つのスキルと将来性について解説
- システム
エンジニア - VR技術を活用してエンジニアが活躍できる分野はありますか?
- プロジェクト
マネージャー - ゲームや動画配信の分野に留まらず、医療分野でもわかりやすい解説を提供する技術として期待を集めています。
VRエンジニアとは
VRエンジニアはその名前の通り、仮想現実世界を作り上げる技術を持つエンジニアです。VRクリエーターとも呼ばれています。
VR技術に似たものとしてARがあります。ARは現実世界に仮想現実を重ねる技術で、主体となるものが異なります。2つの違いを具体的に確認しましょう。
VR技術
VRは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」を省略した言葉で、日本語に置き換えると「仮想現実」となります。CGなどで作られた仮想世界をまるで現実のように体感させる技術となります。
専用のゴーグルやヘッドホンの装着、ヘッドマウントディスプレイを使用することで、360度の3D空間を疑似体験できます。
AR技術
ARは「Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)」を省略した言葉で、日本語に置き換えると「拡張現実」となります。実際の風景の中にCGや仮想現実の映像を重ねて表示させる技術です。
「ポケモンGo」や「ドラクエウォーク」など、現実世界にキャラクターが飛び出すゲームが、AR技術を活用した事例です。
VR技術の活用事例
ここからはVR技術を活用している事例を5つ紹介していきます。VRといえばゲームや動画配信サービスが目立ちますが、その他にも、生活に身近で、実際には経験しにくい分野での活用事例もあります。
VRエンジニアとして活躍したいけどゲーム関連は詳しくないという方でも活躍の余地があることがわかるでしょう。
ゲーム機
VR技術をけん引する業界といえば、やはりゲーム機業界でしょう。家庭用ゲーム機「PlayStation VR」が発売されたことをきっかけに広く一般的になりました。
VRゲーム機は家庭用のみならず、体験型アトラクションとしても、大型テーマパークを中心に普及し始めています。VRアトラクションと呼ばれ、視覚や聴覚で体感するだけではなく、体を動かしながらゲームが楽しめます。
動画配信サービス
アーティストのライブやスポーツイベントの会場に実際にいなくても、まるでその場にいるような臨場感が味わえるのがVR動画配信サービスです。
複数のアングルから、自分が見たいアングルの映像が楽しめるサービスを提供するコンテンツもあり、本来であれば見ることができないアングルからの観覧も可能となります。VR技術だからこその楽しみといえます。
医療分野
医師が患者さんへ治療の説明をするときに、VR技術を用いることで簡単に説明ができるようになってきています。また、目では見えにくい患部をVR技術で可視化することで、治療しやすくなるケースもあります。
医療分野では、体の内部を立体的に見せることで体の作りを学ぶ医療教育に役立ちます。また加齢による衰えを実感するコンテンツなども活用されています。
軍事分野
軍事訓練には巨額の費用が必要ですが、VR技術を活用することでコストを抑えて訓練を行うことが可能です。パラシュート降下訓練や、戦闘シミュレーションなどコストだけではなく生命に関わる危険な訓練も、安全に行えるメリットがあります。
また、アメリカ海軍がAR機能付きの特殊なヘルメットをかぶり室内においてVR技術を活用した戦艦での機銃銃撃訓練の様子が公開されています。
防災分野
災害による被害は数字による想定や平面のイラストなどでは実感しにくいでしょう。ですが、VR技術を使うことで、災害の怖さを体感し危険性を認識できます。実際に災害にあう前に疑似体験をすることで、災害に遭遇したときどう対応すべきかが学べます。
VR技術を活用した「洪水VR」アプリや、AR技術を活用した「洪水AR」アプリは実際に開発されており、災害教育に活用されています。
VRエンジニアの必要スキル3つ
さまざまな分野で活用されているVR技術を支えるVRエンジニアとなるために必要となるスキルがあります。「3DCGデザイン」「動画編集」「ゲームエンジン」の3つについて具体的に見ていきましょう。
スキル1:3DCGデザインのスキル
VRエンジニアとして仮想現実の世界を作り出すためには、3DCGデザインのスキルは不可欠です。VRエンジニアの多くは、まず3DCGデザイナーとして立体や空間表現の技術を学び、経験を積み重ねたうえでVRエンジニアを目指しています。
デジタル技術ではありますが、ものを正確に表現するためのデッサン力、さらに仮想現実を作り込む発想力や想像力も持ち合わせる必要があります。
スキル2:動画編集スキル
仮想現実世界はCGだけではなく、360度カメラで撮影した動画を編集することでも作成されます。つまり、VRエンジニアになるためには、動画編集技術も必要です。
また場合によっては自ら360度撮影カメラを操作し撮影することもあるでしょう。そうなると360度撮影カメラの扱い方をはじめ、撮影するための技術もVRエンジニアは持ち合わせているとよいでしょう。
スキル3:ゲームエンジンのスキル
VR技術をけん引する分野といえばやはりゲーム業界でしょう。VRエンジニアとしてゲームエンジンスキルを持ち合わせることは必須です。
VR技術を活用したゲーム開発では、主に2つのエンジン「Unreal Engine」と「Unity」を用います。
Unreal Engine
Unreal Engineはゲームエンジンです。格闘ゲームの中でも知名度が高い「ストリートファイターV」や「鉄拳7」などもこのUnreal Engineを採用し制作されました。
ゲーム制作のためのライブラリをはじめ、ゲームの統合開発環境も提供され、企業だけではなく個人でも効率よくゲーム開発が行えるゲームエンジンです。
Unity
Unityは全世界で多くの開発者が使用しているといわれるゲームエンジンです。「ポケモンGo」や「白猫プロジェクト」でも使用されたゲームエンジンで、さまざまなプラットフォームでゲーム制作ができます。
マウスを操作することで直感的にゲーム作りができるため、コードが読めない人でも安易にゲーム作りが行えます。
VRエンジニアが学ぶべきプログラミング言語
VRエンジニアとして活躍するためには、必要なプログラミング言語を学ぶ必要があります。さまざまなプログラミング言語の中から、VRエンジニアが学ぶべきプログラム言語として「Java Script」「C#」「BluePrint」「Ruby」「GO」の5つがあります。
Java Script
Java ScriptはWebアプリケーション開発の際には使用頻度が高いプログラミング言語で、Webページ制作には欠かせません。
VRエンジニアとしてだけではなく、エンジニアとして活躍するためには、学ぶべき必要があるプログラム言語で、ゲーム開発でも活躍する言語でしょう。
Java Scriptはコンパイル不要で、特別な開発環境を整える必要もありません。
C#
C言語をベースに開発されたオブジェクト指向のコンパイラ言語で、ゲームエンジンUnityで利用されています。このため、Unityを使う方は必ず学ぶべき言語です。
Unityは直感的に利用できるゲームエンジンですが、より細かな部分にこだわる場合C#を使うことになります。VRエンジニアとしてUnityを使うなら細部にこだわる必要があるでしょう。難易度は少し高いものの学ぶ環境は整っています。
BluePrint
ゲームエンジンとしてUnreal Engineを使う場合に必須となるのがBluePrintです。ビジュアルスクリプティング言語と呼ばれるプログラム言語です。一般的なプログラム言語が上から下に流れるのに対し、BluePrintの場合は左から右へと流れていく特徴があります。
文法で入力していく言語とは異なり、ノードという窓を線でつないでいく方法でプログラミングしていきます。
Ruby
RubyはWebアプリケーションの開発で使われることが多いプログラミング言語です。「クックパッド」や「Twitter」はRubyを使って作られました。VRエンジニアとしてだけではなく、Web系エンジニアには必須のプログラミング言語といえます。
日本で開発されたプログラミング言語ということもあり、日本語の参考資料が多い特徴があります。文法も分かりやすいため、日本人エンジニアには使いやすいでしょう。
GO
プログラム言語の中でもエンジニア泣かせともいえるのがコンパイラ言語でしょう。記述が難しく難易度が高いコンパイラ言語ですが、GOは記述がシンプルで分かりやすいプログラム言語です。
GOはアプリケーション開発をはじめ、Webサーバーの開発に使われます。エンジニアとして覚えておきたい言語の1つといえるでしょう。
VRエンジニアの将来性と需要
ITエンジニアの中でも、VRやARのエンジニアの需要はとても高い状態です。5Gが普及すればVRコンテンツに参入する企業も増えてくることが予想され、VRエンジニアの需要はさらに増すでしょう。
駆け出しのエンジニアではなく、実務経験やスキルが高いエンジニアが求められるようになります。実績が少ない方は、まずは実績を積める職場選びをすることで、将来ステップアップしていけます。
VRエンジニアにおすすめの資格
ここからはVRエンジニアとして「目に見えるスキル」を手に入れたい方に、おすすめの資格であるVR技術者認定試験についてみていきます。スキルの裏付けともなるためチャレンジしてみてください。
VR技術者認定試験
VR技術者認定試験は、日本バーチャルリアリティ学会が主催する資格試験です。同学会が編纂した「バーチャルリアリティ学」という書籍に基づきVRを系統的に学び、正確に習得したことを認定します。
試験はセオリーコースとアプリケーションコースの2種類があります。それぞれについてVR技術者認定が行われますが、セオリーコースとアプリケーションコースの両方が認定されると上級VR技術者となります。
セオリーコース
セオリーコースではVRの考え方やシステムの原理など基礎的なことが出題されます。「バーチャルリアリティ学」の書籍では、全8章の中で前半4章分の内容です。
VRエンジニアとしてVRを作る技術を問われるのではなく、VRが人にどのような体験を与えるのかということを考えるきっかけとなるでしょう。
アプリケーションコース
アプリケーションコースではVR技術の応用に関するものが出題されます。「バーチャルリアリティ学」の書籍では、全8章の中で後半4章分の内容です。
VRを構築するときに必要な技術情報や、必要なシステム、さらにどのような分野で応用可能かといったことが問われます。さらにVRが社会に与える影響を考える内容となります。
- システム
エンジニア - スキルとプログラミング言語とをあわせて飛躍的に伸びていくのがVR技術なんですね。
- プロジェクト
マネージャー - VRエンジニアを目指すなら、VR技術者認定試験に挑戦してVR技術をアピールしてもいいでしょう。
VRエンジニアを目指そう
VRはゲームやエンターテイメントの分野以外にも、多岐にわたり必要になる技術です。この先もVRエンジニアの需要は高く、将来性が見込める技能といえます。
IT系エンジニアを目指すなら、VRエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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