Spring Bootで開発環境を構築する方法とは?設定から起動についての流れも詳しく解説!

- システム
エンジニア - Spring Bootを使って開発環境を構築する方法について教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - 分かりました。設定から起動するまでの流れをご紹介しましょう。
Spring Bootとは?
Spring Bootとは、Spring Frameworkを使いやすくするフレームワークです。Spring Frameworkとはアプリケーション開発を簡単にするために、開発されたJavaのフレームワークです。
Spring Frameworkは多様なフレームワークを提供し、幅広い開発が可能な反面、フレームワークの使い分けが難しいという課題があります。この課題を解決すべく、Spring Bootでは、フレームワーク同士の連携で必要な設定を自動化する機能が開発されました。
Spring Bootの開発環境「Spring Tool Suite」をインストールする方法
Spring Tool Suite(STS)とは、Spring Bootを利用できる開発環境です。STSを利用することで、Spring Boot特有のコマンド実行といった作業を省くことが可能です。
STSをインストールする方法には、次の方法がありますが、今回はEclipseにSTSのプラグインをインストールする方法を紹介します。
- EclipseベースのSTSをインストールする
- EclipseにSTSのプラグインをインストールする
- STSのプラグインが同梱済みのPleiades All in One Eclipse(2018-09以降のバージョン)をインストールする
【Step1】Eclipseを起動する
Eclipseを起動します。Eclipseがインストールされていない場合は、Eclipseをインストールしてから起動します。
【Step2】EclipseマーケットプレースからSTSを選択する
Eclipseマーケットプレースとは、Eclipseのプラグインをインストールしたり、インストール済みのプラグインをアンインストールしたりする機能です。Step2では、EclipseマーケットプレースからSTSを検索し、インストールを行います。
- Eclipseの上部メニューから「ヘルプ(H)」>「Eclipseマーケットプレイス(M)…」をクリックします。
- 「Search」タブの検索(l)欄に、「Spring Tool Suite」を入力し、「Go(G)」ボタンをクリックします。
- 最新の「Spring Tool Suite」の「インストール」ボタンをクリックします。
- インストールするモジュールが表示されます。不要なモジュールがある場合は、そのモジュールのチェックボックスをクリックし、チェックを外してください。「確認(C)」ボタンをクリックします。
- ライセンスのレビュー画面で、「使用条件の条項に同意します(A)」のラジオボタンにチェックします。「完了(E)」ボタンをクリックします。
【Step3】Eclipseを再起動する
STSのインストールが完了すると、Eclipseの再起動を尋ねる画面が表示されますので、「今すぐ再起動(R)」ボタンをクリックし、Eclipseを再起動します。
Spring Tool SuiteでHello Worldを作成する方法
STSを利用して、Spring MVCのHello Worldを作成する方法を簡単に紹介します。MVCとは、Model・View・Controllerの略で、Webアプリケーションを実装するための概念です。
Modelとは、アプリケーション内のビジネスロジックを担当します。Viewとは、画面表示や入出力を行う処理です。Controllerとは、ユーザーの入力内容に応じてModelとViewをコントロールする処理を担当します。
今回は簡単な紹介のため、ViewとControllerのみを使って、Hello Worldを作成します。
【Step1】プロジェクトを作成する
Spring用のプロジェクトを新規作成します。
- Eclipseの上部メニューから「ファイル(F)」>「新規(N)」>「その他(O)…」をクリックします。
- ウィザードを選択画面のツリーから「Spring Boot」>「Spring スターター・プロジェクト」を選択状態にし、「次へ(N)」ボタンをクリックします。
- 新規 Spring スターター・プロジェクト画面の型欄を「Gradle」に変更し、「次へ(N)」ボタンをクリックします
- 新規 Spring スターター・プロジェクト依存関係画面の使用可能欄に「Web」と入力します。
- 絞り込まれた結果が表示されますので、「Thymeleaf」と「Spring Web」または、「Web」をチェックし、「完了(F)」ボタンをクリックします。※「Spring Web」、「Web」はSTSのバージョンによってどちらか一方が表示されますので、表示されている方を選択します。
【Step2】画面を作成する
MVCのView(画面)を作成します。Thymeleafを利用するため、画面はHTMLで作成します。Thymeleafとは、Spring Bootで推奨されているテンプレートエンジンの1つで、画面をHTMLでコーディンクできます。
- 作成したプロジェクトを右クリックし、「新規(N)」>「ファイル」をクリックします。
- 親フォルダーを入力または選択(E)欄に「%プロジェクト名%/src/main/resources/templates」を入力します。例えば、プロジェクト名が「demo」の場合は、「demo/src/main/resources/templates」を入力します。
- ファイル名(M)欄に「hello-world.html」を入力し、「完了(F)」ボタンをクリックします。
- 「hello-world.html」に次のようなHTMLを編集し、保存します。
hello-world.html
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<!doctype html>
<html xmlns:th="http://www.thymeleaf.org">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello World</title>
</head>
<body>
<h1>Spring Boot Hello World!!</h1>
</body>
</html>
|
【Step3】Controllerクラスを作成する
MVCのControllerクラスを作成します。
- プロジェクトを右クリックし、「新規(N)」>「クラス」をクリックします。
- 名前(M)欄に「HelloWorldController」と入力し、「完了(E)」ボタンをクリックします。
- プロジェクト・エクスプローラーの「src/main/java」の下にパッケージが作成され、パッケージの下に2つのJavaファイルが作成されます。
- 「HelloWorldController.java」を下記のように編集し、保存します。
HelloWorldController.java
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package com.example.demo;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMethod;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.stereotype.Controller;
@Controller
public class HelloWorldController {
@RequestMapping(value = "/", method = RequestMethod.GET)
public String index(Model model) {
return "hello-world"; //【Step2】で作成したHTMLファイルの名前(拡張子除く)を返却
}
}
|
【Step4】動作を確認する
プロジェクトを右クリックし、「実行(R)」>「4 Spring Bootアプリケーション…」をクリックします。EclipseのコンソールにTomcatの起動完了が表示されましたら、ブラウザから「http://localhost:8080/」にアクセスし、Hello Worldが表示されるか、確認します。
- システム
エンジニア - ありがとうございます。教えていただいたとおりにやってみます。
- プロジェクト
マネージャー - Spring Bootを使うと容易にWebアプリケーションを作ることが出来ますので、ぜひチャレンジしてください。
Spring BootでWebアプリケーションを作ってみよう
今回は、Spring Bootや開発環境の構築方法を紹介しました。Spring BootとはSpring Frameworkを使いやすくするためのフレームワークです。Spring Bootを利用することで、より簡単にWebアプリケーションが作成できます。
是非、Spring BootでWebアプリケーションを作ってみてください。
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