webアプリ作成に必要なASP.NETとは!フレームワークの種類と特徴4選
- システム
エンジニア - YouTubeやTwitterのようなWebアプリケーションを作ってみたいのですが、どうすれば作れますか。
- プロジェクト
マネージャー - マイクロソフト社が提供しているWebアプリケーション開発フレームワークの「ASP.NET」を使うと高機能なWebアプリケーションを開発できます。
.NETとは
.NETとは、Microsoft社の「.NET Framework」のことを指す言葉です。リリースされた当初とは構想が変わって来ています。
Microsoft社が2000年6月に「Microsoft.NET」と言う構想を打ち出しました。あらゆるモノをインターネットに接続させていつでもアクセスできる状態を目指すという、IoT(Internet of Things/モノのインターネット)に通ずる部分がありました。
このあらゆるモノをインターネットに接続させるというMicrosoft社の経営戦略を実現させるため、「Visaul Studio .NET」と言う開発ツールをリリースしました。
現在、Windows系アプリケーションの開発環境として使われ続けている「.NET Framework」は、このVisaul Studio .NETがベースとなって作られています。
Microsoft.NETの構想の主軸となるはずだった通信仕様SOAP(XML Webサービス)が普及せず、実現することはありませんでした。(現状もHTTP通信が基本として使われています)
結果として、開発ツールとしてリリースされたVisual Studio .NETだけが残り、「.NET」と言う言葉も「.NET Framework」を指す言葉として使われるようになりました。
ASP.NETとは
ASP.NETとは、Microsoft社が提供するフレームワークです。WebアプリケーションやWebサービスの開発に特化した機能を備えています。ASPとは「Active Server Pages」の略で、サーバ上でWebページの生成や、対話型のWebアプリケーションやサイトを作成することができます。
勉強しておくメリット
任意のプログラム言語を選択できる点が大きなメリットです。
Web開発時に使用する言語を選択することになりますが、C#やV B .NET、F#、C++など選択する自由があります。そのため、使いこなせるプログラム言語が少なくても、ある程度高度なソフトウェアを開発することができます。
ASP.NETで使える5種類の言語の特徴
ASP.NETの特徴のひとつとして、他のフレームワークと違い特定の言語に依存していないというものがあります。
ここで使われる代表的な言語としては、「C#」「VB.NET」「JScript.NET」「F#」「C++」などがあり、それ以外にも.NET Frameworkに対応している言語であれば利用可能です。
ここからは、使用できるこれらの言語5つについて簡単に紹介していきます。
1:C#
C#は、タイプセーフ(型に対して一般的に決められている定義と使用パターンを通じて、言語およびクラスが情報を交換できるようにする機能)で、洗練されたオブジェクト指向言語です。
C#を使用することで.NET Frameworkで稼働し、安全で信頼性の高い色々なアプリケーションを構築することができます。 C#は.NET Frameworkの基本言語でもあるので、数ある言語の中でも学習しやすく、実際に多くの人に使われています。
開発できるもの
C#は以下の開発が可能です。
・Webアプリケーション開発
・コンソールアプリケーション開発
・WebAPI開発
・サーバレスプラットフォーム上での開発
・Webフロントエンド
・モバイルアプリケーション開発
・Windowsアプリケーション開発
・macOS向けアプリケーション開発
・機械学習系開発
・ゲーム開発&MR(VR/AR)開発
・IoT開発
2:VB.NET
VB.NETはMicrosftが開発元のプログラミング言語です。Net系のアプリ開発ができ、初めてでも学びやすいのが最大の特徴です。VB.NETは、C#と並んで多くの人に使われている言語で、フォームを使って画面ありのアプリを簡単に作れます。
他にも、With文が使える、IF文の丸括弧が不要、構文終わりのセミコロン(;)が不要などの機能があり、コード入力の手間が少なく書きやすいなどの特徴もあります。
開発できるもの
VB.NETは以下の開発か可能です。
・Windowsアプリケーション開発
・Webアプリケーション開発
・Office製品のカスタムアドイン
・コンソールアプリケーション
・Windowsサービス
3:JScript.NET
JScript.NETは、多様なアプリケーションを備えた最新のスクリプト言語です。本格的なオブジェクト指向言語ながら、スクリプトとしての感覚を維持しているのが大きな特徴です。
JScriptの非常に強力な機能を継承しており、ASP.NETや完全な.NETアプリケーションの開発に使用することができます。しかし、Visual Studioにおけるサポートがないので注意が必要です。
4:F#
F#はOCamlという言語をベースに開発された2プログラミング言語で、C#の速度やクラスプラットフォーム性や開発環境、Rustのツールチェイン、コンパイル時型生成といった要素を兼ね備えています。
構文が非常に軽量で、型推論がよく効くため、アノテーションをほとんど書かなくていいことも特徴で、バグの少ないプログラムを書くための機能が充実していると同時に、コード量が少なく済むため開発者にも高く評価されています。
5:C++
C++言語は、C言語の機能拡張したプログラミング言語です。C言語のようにハードウェアを直接操作が可能なので、Javaや他の言語のようにプラットフォームを活用したGUIのアプリケーションやモバイルアプリなど幅広い範囲のプログラムを作成できます。
C++言語の一番の強みは処理速度です。C++言語は機械語にほとんど近い実行ファイルを生成して実行するため、他の言語に比べ高速での処理が行えます。
ASP.NETとは?フレームワークの種類と特徴4選
昨今、Webフロントサイドの技術が次々と登場し、フロント業界が目まぐるしく変わる中でも、ASP.NETは業務Webアプリケーションのフレームワークとして柔軟に対応し、第一線で選択されています。
そんなASP.NETには、Webアプリケーションを作成するための「Web Forms」や「MVC」といったフレームワークが用意されています。ここからは、そのフレームワーク4つの詳細を簡単に紹介していきます。
1:Web Forms
Web FormsはASP.NET Webアプリケーションフレームワークの一部で、Visual Studioに含まれています。主に機能や納期を重視したアプリに向いています。
これらのページはHTML、クライアントスクリプト、サーバコントロール、及びサーバコードの組み合わせを使用して記述できます。豊富なWebサーバコントロールを活用した容易なDrag&Drop配置によるUI開発が可能です。
2:MVC
ASP.NET MVCフレームワーク(以下、ASP.NET MVC)は、これまでのWebFormモデルとは違い、テスト駆動に進化したフレームワークとなっています。
ASP.NET MVCはASP.NET特定の機能も利用も可能ですが、実際には別のフレームワークと言っていいほど開発の手法や開発への考え方が異なるため、WebFormモデルで多用していたViewStateなどから離れたアプリケーション構築を行わなければならないという点には注意しましょう。
3:Web API
「ASP.NET Web API」は、ブラウザをはじめデスクトップアプリ、タブレットや携帯電話など様々なデバイスで利用することができる、クライアントにHTTPサービスを提供しているフレームワークです。
往来のフレームワークとASP.NET Web APIの大きな違いは、ASP.NET Web APIがHTTPに準ずるフレームワークであり、単独で複数のクライアントに対応できるということです。
4:Core
ASP.NET Coreは、Windows、macOSまたはLinuxで最新のクラウドベースのWebアプリを構築する、オープンソースのクロスプラットフォームフレームワークです。
ASP.NET CoreはWindowsだけでなくmacOSやLinuxなどのOSでも開発可能となったことにより更に幅広く使いやすくなました。2020年現在macOSのシェアも高くなっていることもあり、更に多くのユーザーに対応することができます。
ASP.NETの勉強方法とは
ここまで、ASP.NET及び、.NET Frameworkについて紹介していきました。最後に、ASP.NETをもっと知りたい、学びたいという方におすすめのサイトや参考書を紹介します。
ASP.NETで開発を行う場合、.NET Frameworkの知識が必要不可欠です。そんな .NET Frameworkも一から学べる、初心者にもわかりやすい入門書・サイトをこれから見ていきましょう。
書籍を利用
ASP.NETについて書かれた書籍は数多くありますが、中でも入門者向けなどのわかりやすい本をおすすめしているサイトです。ASP.NET及びプログラミング経験者が紹介しているので、見る側と同じような観点からわかりやすく紹介されています。
ASP.NETのほかにも、C#言語や.NET Coreについても学べる本も紹介しているので、その辺りも学んでみたい方にもおすすめのサイトです。
サイトを利用
無料で学習したいならば、おすすめは公式ドキュメント「マイクロソフトのドキュメントライブラリー」です。あと、有料になりますが、Udemyなどのオンライン通信講座などもあります。
マイクロソフトのドキュメントライブラリー
Microsoft Docsは、エンドユーザーや開発者向けにMicrosoftが公開しているドキュメントのライブラリです。
このサイトでは、技術仕様、概念記事、チュートリアル、ガイド、APIリファレンス、コードサンプル、及びMicrosoftソフトウェアとWebサービスに関連するその他の情報を提供しています。ここでは、ASP.NETの概要や基礎、無料で提供されている様々な教材をみることができます。
C#言語の基礎を学べるプログラミング教育
これからプログラミングを始めてみたい学生や社会人のための、C#言語の基礎から学べるプログラミング教育の参考資料のサイトです。
このほか、Udemyにて音声・画像による解説やダウンロード可能なソースコードもついた「一週間でわかるC#言語」のオンライン講座コースも販売されています。
このサイトでは、C#言語の文法だけでなくサンプルや練習問題を通して応用範囲の広いプログラミングの基礎も身に着けることができます。
- システム
エンジニア - ASP.NETにはさまざまなフレームワークが用意されているのですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。サイトや参考書でさらに勉強して、アプリ開発にチャレンジしてみてください。
Webアプリを開発したいならASP.NETを勉強しよう
.NETのWebフレームワークであるASP.NETについて解説して来ました。
Webアプリを開発するにはHTMLやJavaScriptコードを書いて作成する必要がありますが、
ASP.NETを使うとVisualBasicのようにGUIベースでのWebアプリ作成ができます。
Web技術に精通していない初心者でも、高機能なWebアプリを開発できるため、
人気のフレームワークです。
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