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【初期化の方法】C#で配列やリストを初期化するには?

C#で複数のデータを扱うには、配列を使う方法とリストを使う方法があります。配列とリストはそれぞれ使う場面や初期化の方法が異なります。
配列とリストの違いや初期化方法を理解できれば実装の幅も広がるので、その内容を中心に紹介します。
- PG
- C#で複数のデータを扱う時に使うものとして配列とリストがありますが、違いはなんでしょうか?
- PM
- 配列とリストは複数のデータを扱うという点では同じですが、それぞれ特性があります。違いと初期化方法を一緒に確認しましょう。
目次
C#の配列とリストの違い
配列とリストの違いは、扱うデータの数が決まっているか、決まっていないかという点です。
配列は固定長のデータを扱い、初期化をする際に要素の数を指定します。
初期化後は要素の数を増やしたり減らしたりすることはできません。
固定長のデータを扱うので、1週間の日数や1年の月数のように、数が決まっているものを扱う時に便利です。
対して、リストは可変長のデータを扱うのに適しています。配列とは違い、初期化時に要素の数を指定せず、初期化後に変更することが可能です。
可変長のデータを扱うので、例えば自分が持っている本の情報を管理したいなど、数値が変化するものを扱う場合に適しています。
C#の配列の初期化方法
配列を初期化するには以下のように記載します。
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string[] array = new string[3];
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前項で記載したように初期化する際に要素の数を指定します。上記の例では3個となります。
要素の数を指定できるのは初期化する時のみです。また、初期化と同時に値を設定することも可能です。
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string[] array = {"1", "2", "3"};
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上記のように初期化と同時に値の設定ができるので、通常はこちらの方法を使用します。
そして、配列は固定長のデータを扱う時に適しているので、以下では曜日を扱う配列についての例を記載します。
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using System;
namespace Hoge
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 配列の場合
string[] dayOfTheWeek = { "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土" };
Console.WriteLine(dayOfTheWeek [1]);
}
}
}
|
実行した結果は以下のようになります。
上記のように、配列を初期化する際に各曜日の値を設定しておき、後続の処理の中で配列から値を取り出して使用する、という例が多く見られます。
C#のListの初期化方法
Listを初期化するには以下のように記載します。
1
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List<string> list = new List<string>()
|
配列とは違って、初期化する際に要素の数を指定せず、初期化した後に数を変更することが可能です。
Listは可変長のデータを扱うのに適しています。本記事では、自分が持っている本のタイトルを保持するListを作成します。
以下に例を記載します。
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using System;
namespace Hoge
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// Listの場合
List<string> bookList = new List<string>();
bookList.Add("タイトル1");
bookList.Add("タイトル2");
Console.WriteLine(bookList[1]);
bookList.Add("タイトル3");
bookList.Remove("タイトル2");
Console.WriteLine(bookList[1]);
}
}
}
|
実行した結果は以下のようになります。
「タイトル1」「タイトル2」という文字列をListに追加しています。
この追加によって、Listの要素数が2となります。
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bookList.Add("タイトル1");
bookList.Add("タイトル2");
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コンソールへの出力では、インデックスが1の要素を出力しているので、「タイトル2」が出力されます。
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Console.WriteLine(bookList[1]);
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続いて、「タイトル3」を追加、「タイトル2」を削除しています。
1つ追加で1つ削除のため、ここでも要素数は2となります。
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bookList.Add("タイトル3");
bookList.Remove("タイトル2");
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この時点では、
[0]:タイトル1
[1]:タイトル3
となっているため、2回目のコンソール出力では「タイトル3」が出力されます。
上記のようにListは初期化時点では数が決まってなく、処理を続けていく中で追加や削除を行うため、可変長のデータを扱うことに適しています。
- PG
- 配列とリストは扱うデータの種類によって、初期化の方法や使い方が異なることが分かりました。
- PM
- 扱うデータの種類によって、配列とリストをうまく使いこなせれば実装の幅が広がります。違いをしっかり理解して使っていきましょう。
配列とリストは扱うデータごとに適した使い方がある
配列とリストでは扱うデータごとに適した使い方があり、固定長のデータなのか可変長のデータなのかで、使い分けることが必要です。
配列とリストをうまく使いこなせれば、アプリケーション作成の際により良いコーディングができるようになるでしょう。
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