
AWSのFTPとは?AWS Transfer Familyの特徴やメリットを紹介!
目次
AWSのFTPとは?
これまでAWSが用意していた既存のAWS Transfer for SFTPというサービスに加えて、2020年からAWS Transfer for FTPとAWS Transfer for FTPSが提供開始されました。
また、AWSでは既存のサービスと今回新たに追加されたFTPとFTPSのサービスなどを総称して、「AWS Transfer Family」というものが提供されています。
既存のSFTPとの違いとは
これまでAWSが提供していたSFTPについて簡単に説明します。
SFTPとはセキュアファイル転送プロトコルという、SSHによってファイルを転送することを指します。このSFTPは遠隔のサーバーを操作するに情報を暗号化できるので、セキュリティが高くなります。
しかし、今回新しく追加されたサービスであるAWS Transfer for FTPSとAWS Transfer for FTP は、ファイルの転送方法がSFTPとは異なりますので、より自分に合ったデータ転送方法を選択できるようになりました。
具体的にSFTPとFTPSやFTPの違いを説明すると、まずSFTPは先ほども説明したように、ファイル転送とTLSとVPNアプリを使用しています。一方、FTPはファイル転送しており、FTPSはSSL/TLSによるFTP通信の暗号化に使用されています。
では、このサービスが提供されるようになった背景は一体何でしょうか。主には以下のような理由があります。
ソフトウェアや科学研究用アプリケーションなどはFTPを使用してデータを転送しているのですが、既存のアプリケーションはこれまで使用していたFTPからSFTPから切り替えることが大変だったり、不可能な場合があります。
そのため、AWSでもFTPやFTSのサービスを提供する運びとなりました。このサービスを提供することによりユーザーが混乱することなくデータを転送できるようになります。
では次に、具体的にFTPサーバーを作成する方法について紹介しますので参考にしてください。
AWS Transfer Familyの特徴
前述に加えて、もう少し詳しく説明します。
AWS Transfer Familyは、Amazon S3との間で直接ファイル転送を実行する際に使用する、フルマネージド型のサービスです。
また、プロトコルのタイプは先ほども説明したようにSecure File Transfer Protocol(SFTP)、File Transfer Protocol over SSL(FTPS)、File Transfer Protocol(FTP)の3種類です。
他のサービスと共通して言えることですが、AWS Transfer Familyもサービスを開始するための準備が非常に簡単なのが特徴です。インフラの整備が必要ないため簡単に使用を開始できます。
AWSTransferFamilyのメリットについて
AWS Transfer Familyの主なメリットは3つあります。以下で紹介していますので参考にしてみてください。
まず1つ目は運用する際のインフラストラクチャの管理の負担を軽減できます。サーバーとストレージを購入することで、AWS側で管理してくれるため、データ転送する際に負荷などを気にすることなくデータ転送することが可能です。
他のサービスだと独自にSFTPサーバー、FTPSサーバー、FTPサーバーやストレージを購入し、自分たちでそのサーバーを管理しなくてはならないため、そのような手間を省略できるのは大きなメリットです。
2つ目は、ワークフローの意向を合理的に行える点です。これはどういうことかというと、パートナーや、顧客とのデータ共有方法を変更せずにファイル転送ベースのワークフローを移行できます。また、既存の認証システムをそのまま使用できる点も非常に大きな魅力といえるでしょう。
3つ目は、転送したファイルをAWSのサービスにそのまま統合できる点です。データがサービスに入った時点で処理と同時に分析や、データ監査することもできます。
AWS Transfer Familyの料金体制について
AWS Transfer Familyの料金は、基本的には使用した分だけの従量課金制を採用しています。そのため、初期費用や基本使用料なども必要ありません。
料金が発生するのは、エンドポイントへのアクセスを有効にしているプロトコルに対して、時間単位で課金されています。また、プロトコルでアップロードしたりダウンロードしたデータ量に対して料金を支払う形です。
また、この料金はデータ転送の形式とリージョンによって金額が変わります。また、データをアップロード、ダウンロードした場合には転送されたギガバイト数によって金額が変更されます。
そのため自分がどのくらいのデータ量を使用するのか概算を出しておくことをお勧めします。
参考として、料金の例を挙げます。例えば、FTPでデータをアップロードした場合は転送されたギガバイト(GB)あたり 0.04USD程度料金が発生します。また、エンドポイントでFTPが有効になっている場合の料金が、1時間当たり0.30USD程度かかります。
この料金の値段についてはあくまで記事執筆時(2020年12月)の料金なので、実際に使用する際には改めてどのくらいかかるのか調べるようにしてください。
公式ページに移動すると、料金計算ツールが用意されているためそこで詳しい料金を計算できます。気になる方はそちらで、自分の料金がどのくらいかかるのか計算してみると良いでしょう。
例えばすべてのエンドポイントで、現在有効になっているプロトコルの合計数を入力すると、その料金を計算することが可能です。
使用方法を紹介します
では次に、FTPサーバーを構築する方法を紹介します。その前に、AWSアカウントが必要となりますので、お持ちでない方はまずアカウント登録してください。
アカウントを用意したら、さっそく始めましょう。まずは、AWS Transfer Familyのコンソール画面にアクセスしてください。そうすると画面右上に「Create server」というオレンジのボタンがありますのでそこをクリックしてください。
次にプロトコルの選択画面ができます。SFTP、FTPS、FTPからあなたの構築したいものを選択して、「Next」を押しましょう。今回はFTPを選択して説明します。
次に、IDプロバイダを割り当てます。このプロバイダはFTPのログイン時に必要です。APIを呼び出すときにもこの時点で呼び出すようにしましょう。APIを呼び出す場合には一番下の枠から選択して下さい。
上記の設定が完了したら、「Next」を押しましょう。そうするとエンドポイント設定ダイアログが表示されます。FTPのエンドポイントはVPCのみです。
「Next」を押してダイアログを確認したら、次はオプションを選択できます。オプションでは、IAMロールを割り当てて、CloudWatchを有効にすることもできます。CloudWatchとはAWSが提供しているアプリケーションなどの監視サービスです。
次に、サーバーのホストキーの画面が出てきますが、こちらはSFTP専用の設定であるため、こちらの設定はせずにそのまま次に進んで下さい。
次はタグの設定です。任意のタグを設定したら、「Create server」をクリックして、完了です。
AWSのFTPを使用しよう!
いかがでしたでしょうか。今回はAWSのFTPについて、そのサービスの特徴とメリットや、料金、始め方などを紹介しました。
今回はFTPを中心に紹介しましたが、データ転送をどのタイプにするかによってその使い方や料金などは変わってきます。そのため自分の使用したい形式に合わせてAWSのデータ転送サービスを活用するようにしましょう。
使用を検討されている方は、是非この記事を参考にしながらビジネスに活用してください。