AWS API Gatewayを使うメリット4つ|主な機能も紹介

この記事でわかること
API Gatewayとは
API Gatewayとは、APIの管理や実行を簡単にできる仕組みのことです。API Gatewayは、まずクライアントからのリクエストを受取り、マイクロサービスにルーティングします。
APIとは「Application Programming Interface」の略で、アプリケーションやソフトウェアを一部公開することにより、他のソフトウェアと機能を共有できるようにするものです。
開発者は既存のAPIを利用し機能を呼び出すコードを記述するだけで、効率的に開発を進められます。
AWS API Gatewayとは
AWS API Gatewayとは、Amazonが提供するサービスAWS(Amazon Web Services)の機能のひとつです。APIの作成、公開、保守、モニタリング、保護が簡単にできます。
AWS API Gatewayを利用し効率的にAPIを扱うことで、ソフトウェアの開発を進めやすくなります。
AWS API Gatewayの主な機能
AWS API Gatewayは、APIの管理と作成を簡単にできるサービスです。ここではAWS API Gatewayの主な機能である、APIの管理と作成についてそれぞれ解説していきます。
AWS API Gatewayでは、この機能を用いることで簡単にAPIを扱うことができ、効率的にソフトウェアを開発できます。
APIの管理をしている
AWS API Gatewayはインフラの管理、運用、バージョン管理、認証、APIのレスポンスのモニタリング・監視などの機能を提供しています。
このようにAPIの管理に必要な機能を利用者側で実施する必要がなく、AWS側で提供されているものを利用するだけです。AWS API Gatewayを活用することで、利用者の負担を大きく軽減できます。
APIの作成が行える
AWS API Gatewayでは、3種類のAPIを作成できます。作成するAPIの種類によって、外部からのリクエストを転送できるバックエンドサービスが異なりますので注意しましょう。
AWS API GatewayではAWS Lambdaで関数を定義し、APIを作成できます。AWS Lambdaについては本記事の後半で解説しています。
REST API
AWS API GatewayのREST APIは、クライアントがサービスにリクエストを送信し、サービスが同期的に応答するリクエスト/レスポンスモデルを使用しています。このモデルは、同期通信するアプリケーションに適しています。
リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、AWSサービス、Mock、HTTP、VPCリンクです。REST APIは、コネクション状態を保持しません (1度きりのリクエストとレスポンスを実行します)。
HTTP API
HTTP APIは、AWS LambdaやHTTPエンドポイントなどのAWSのサービスを、REST APIよりも低いレイテンシーとコストで使用できるよう設計されています。
HTTP APIは、OpenID ConnectとOAuth 2.0の認証をサポートしており、自動デプロイとクロスオリジンリソース共有(CORS)のサポートが組み込まれています。
リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、HTTP、プライベートリソース (ALB / NLB、Cloud Map)です。HTTP APIは、コネクション状態を保持しません (1度きりのリクエストとレスポンスを実行します)。
WebSocket API
WebSocket API は、リクエストを受け取ってレスポンスを返すREST APIとは異なり、クライアントとバックエンド間の双方向の通信をサポートしています。クライアントとサーバーの両方がいつでも相互にメッセージを送信できるのが特徴です。
リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、AWSサービス、Mock、HTTP、VPCリンクです。WebSocket API は、コネクション状態を保持します (チャットなど、継続的な双方向通信に適しています)。
AWS API Gatewayを使うメリット4つ
ここまでAWS API Gatewayの主な機能について解説してきました。便利な機能を持つAWS API Gatewayですが、ここではその機能を使うメリットについて4つ紹介します。
簡単に紹介すると、①コストが削減できる、②簡単にバージョン管理できる、③モニタリングできる、④柔軟にセキュリティが管理できる、の4つです。
API Gatewayを使うメリット1:低コストで利用できる
API Gatewayでは、APIが使用されている分のみ料金がかかります。最低料金や前払いの必要はありません。
API Gatewayでは無料利用枠も充実しており、月間のHTTP APIコール数は100万件、REST APIコール数は100万件、メッセージ数は100万件 (送信または受信) 、接続時間750,000分が12か月間まで利用できます。
API Gatewayを使うメリット2:バージョン管理が簡単
API Gatewayでは複数バージョンのAPIを管理できるため、同じAPIの複数のバージョンを同時に動作させることで、新しいバージョンのAPIでも簡単に反復、テスト、リリースできます。
APIを公開した後でも、機能追加などを実施した新しいバージョンを構築し、テストが必要です。API Gatewayの利用で、効率的にAPIを利用し開発を進められます。
API Gatewayを使うメリット3:モニタリングができる
APIが公開されるとAPI GatewayのダッシュボードからAPIコール、データレイテンシー、エラー率に関するパフォーマンスと情報をモニタリングすることが可能です。
API Gatewayのダッシュボードでは、Amazon CloudWatch を使用してサービスのパフォーマンス状態を視覚的にモニタリングできます。
API Gatewayを使うメリット4:柔軟なセキュリティ
API Gatewayでは、利用者のAPIに対するアクセスを認証し、サービスへのアクセスを管理するツールが複数あります。
API Gatewayでは、Amazon Cognito、AWS Identity and Access Management (IAM)といったAWSのセキュリティツールや管理ツールを使って、APIに対するアクセスの認証を実施しています。
AWS API Gatewayを活用する方法
AWS API GatewayではAPIが利用しやすくなるように、JavaScript、iOS、Androidなどの複数言語のクライアントSDK(ソフトウェア開発キット)を生成できます。
APIを多用するソフトウェアの開発にAWS API Gatewayを用いることで、開発の工数を大幅に軽減できます。
特にAWS API GatewayはAWS Lambdaと併せて使うのが有効です。
AWS Lambdaと併せて使う
API GatewayはAWS Lambdaを併用することで、より便利に活用できます。AWS Lambdaとは、AWSが提供するコンピューティングサービスです。
AWS Lambdaではプログラムの実行環境が用意されているため、サーバーレスでプログラムを開発できます。必要なのはコードを書いてAWS Lambdaにアップロードすることだけです。
AWS API Gatewayについて知ろう
AWS API Gatewayの利用で、ソフトウェア開発のパフォーマンスを大きく改善できるでしょう。AWSは様々なサービスを提供しているので、1から開発するよりも負担が軽減できます。
AWS API Gatewayを利用するには、ある程度APIやREST、Lambdaの知識や調査が必要になりますが、それ以上に大きな恩恵を受けられるでしょう。
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